前夜からの雨も上がり、春らしい陽気の中「第16回中四国AFVの会」が開催されました。昨年と同じく「福山開催」であります。
会場の都合で、前日の準備が半分も出来なかったため、朝一番からの人海戦術で速攻のセッティングです。
設営リーダーの指揮の下、テキパキと動くスタッフたちを見ていると、まるで訓練された軍人さんのようです(笑)
そんな中にも開場を待ちきれない参加者も来られて、通路に並ばれ始めたので、昨年同様前倒しで受付を早め対応しました。大小の荷物を解き、梱包された中から大事そうに作品を取り出す瞬間の、作者の真剣な眼差しが印象的です。
今回は開催直前に、九州地方で大規模な地震災害があり、この原稿を執筆中の現在でも収束の目途が立っていません。例年参加してくれる九州の方モデラーの中にも、相次ぐ余震や交通網の寸断で、急遽参加を取りやめた人がおられました。再会を楽しみにしていただけに、非常に残念であるとともに被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
さて、テーブルに目を移してみると、今回のテーマは「北アフリカ〜イタリア戦線」と言う事でしたが、並んでいる作品は「アフリカ物」ばかり・・・。イタリア戦線はインパクト弱かったのかな?しかし、周り一面「ダークイエロー系」で塗装された車両で、埋め尽くされた光景もスペースも圧巻でした。
もう1つ、最近の傾向として情景作品の増加が目立ってきました。以前は小ぶりのジオラマや、所謂ヴィネットが多かったのですが、今年は大型の情景が数点注目を集めていました。サイズが大きくなると、必然的に焦点がボケやすくなるものですが、密度が濃くて細かいところまで作り込まれた作品ばかりで、常に参加者が、あらゆる角度から覗き込んでいる姿が微笑ましくも感じました。
午後からのディスカッションでは「テーマとスキル」というお題で、ゲストを交えたトークショーを開催。今年も別室での集計作業に追われ、内容については知る由もありませんが、会場からの大きな笑い声や、歓声にも似たどよめきで盛り上がった事だけは間違いありません(笑)盛り上がりすぎたせいか、賞の数が多いのか、例年の如く持ち時間をオーバーしてしまい、関係者にはご迷惑を掛けた事をお詫びいたします。
前回より始めた運営に対する「カンパ活動」ですが、金額に応じ「オリジナルグッズ」をお渡しするシステムで、かなりのご協力を頂きました。ただ今回は前述した「熊本地震」に対する支援として、経費を除いたほぼ全額を関係機関に寄付する事で協賛クラブの理解を得て、後日送金した事をご報告いたします。
今回もゲスト、参加者を含め楽しい1日をご一緒できた喜びを胸に、次回に向けての糧として邁進する所存です。
次回は「下関開催」(予定)です。皆さん、楽しみに「おいでませ!」
実行委員 代表 栗山弘嗣
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