2017年4月16日(日) シーモール下関

第17回 中四国AFVの会 レポート

 嵐の合間にきれいに晴れた春の1日。そんな4月16日に「第17回中四国ASFVの会」が本州の最西端、下関市で開催されました。

 中四国AFVの会は、本来、中四国地区の模型サークルが主管して、各地で開催されることを理想としています。しかし、2014年の高知県開催まで、ひたすら第1回からのオリジナルメンバーが主管し続ける状況でした。そこで今回高知の意志を継ぎ、下関模型クラブ巌流会が主管に名乗りを上げることで、下関開催の運びとなりました。

 遠方でもあり、これまでの常連さんが足を運んでくださるか心配でしたが、それは杞憂に終わりました。しかも、隣接する九州地区から多数の参加を得られて、今年の下関大会も大変盛り上がった会になりました。コンテストのエントリー人数も83名、172作と、史上3番目となる大変たくさんの作品が集まりました。

 今回は会場として、下関駅に隣接する商業施設「シーモール下関」のホールを2日間借り切ることになり、当初はその広大な展示スペースをどう埋めようかと心配しました。しかし、巌流会の誇るAFVモデラ−のmotoさん、イノチェンコさんと九州地区からの腕利きモデラ−、三石さん、本田さんの4名による150作品に迫る「個人展示コーナー」や、地元の原型師さんの原型展示、AFVの会の過去の入賞作を集めた「レジェンドコーナー」、そして、タミヤを中心としたビンテージキットを展示。思い出話に花を咲かせる「模型秘宝館コーナー」など、楽しい展示コーナーが有志の皆さんのご協力で特設され、会場を席巻することになりました。少女達が活躍する戦車アニメのコーナーも、今年も盛り上がっていました。

 そしてコンテスト。10代のモデラ−の参加や、常連さんの女性モデラ−の活躍もあり、盛り上がりもいっそう。単品部門と情景部門に大きく分けられた作品群は、いずれ劣らぬハイレベルな作品ばかりでした。特に、山口県宇部市出身の監督さんの、昨年の某大ヒット映画を題材にした10式戦車の大型ジオラマは、会場の話題となっていました。

 コンテストでは、メーカ−はもちろん、地元の模型店にも商品提供でご協力いただきました。ジュニア賞の受賞者は、賞品を手にし、とてもうれしそうだったのが印象的でした。

 午後のお楽しみ、ゲストによるトークショーのテーマは「模型クラブを楽しもう」、冒頭で、1月に亡くなられたAFVの会の父とも言える十川俊一郎さんに黙祷を捧げたあと、開幕。カンプグルッぺジーベンの思い出話をゲスト諸氏が披露するなど、楽しい時間となりました。

 カンパコーナーでは、会のマスコット、「せんしゃん」のフィギュアキットが飛ぶように売れ、運営一同感激する一幕もあり、中四国AFVの会下関大会は楽しく閉幕となりました。来年はいつもの福山市開催に戻ります。また来年お会いしましょう。


巌流会 戸嶋博光

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第17回 中四国AFVの会 コンテスト入賞者

大賞
浮田直人 シェパード・羊飼い

情景部門

金賞
伊勢睦明 傭兵としての役割

銀賞
伊勢睦明 ジャングルパトロール

銅賞
山本健嗣 アハトゥンク!ヤーボ

単品部門

金賞
片上雅春 小さな狩人

銀賞
戸嶋博光 M40ビッグショット

銅賞
横沼晃代 グライフ ロンメル元帥専用

以上、正賞は参加者の投票により選出。

金子辰也賞
佐々木国之 オートバイ大好き少年

山田卓司賞
竹本誠紀 空砲?

土居雅博賞
花村崚 タイガーI 初期型

ア−マ−モデリング賞
浮田直人 シェパード・羊飼い

モデルアート賞
八木博顕 III号突撃砲「ザクロのある風景」

トランペッタ−賞
國本和久 E-100

テーマ(ノルマンディ)賞
山本健嗣 タイガーI

せんしゃん賞
藤村清太郎 恐竜戦車

タミヤ賞
森下恭介 Fleeting rest September 1944 Finland

ガルパン賞
三石邦宏 ラストシューティング

フィギュア賞
青木伸也 ユーリ

レディス賞
横沼晃代 グライフ ロンメル元帥専用
岩田侑子 トランプ革命

ジュニア賞
岡佳宏 キャンプ

ファインモールド賞
三石邦宏 61式戦車

ラウペンモデル賞
小笹雅洋 10式戦車

ホビーリンクジャパン賞
井上聡 劇的進化の過程

カモ井賞
岩田侑子 トランプ革命

紙創り賞
尾本芳昭 M50A1オントス

以上、各賞はゲストおよび実行委員により選出。


全展示作品は次頁以降に掲載してます。ご覧下さい。